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2017/10
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それぞれの役割 ~病診連携のお話~
今週は少々体調不良を引きずった状態ではありましたが、休まずに仕事をこなせました。
でも、さずがに休憩なしではできず、とうとう勤務中に横にならせてもらいました。
一応仕事部屋を用意していただいた当初からベッドは用意されていたのですが、
肝っ玉が小さいせいでしょうか、ずっと使わないつもりでいました。

・・・誰か入ってこないかな?・・・

ドキドキしながらも、倦怠感には勝てず・・・。眠ってました。見事に。


それはともかくとして、病診連携のお話です。

僕の勤務先の病院は、最近は少しベッドが空いている状態です。
本来この時期なら、脱水症状などで調子を崩した高齢者がたくさん入院してくる頃なのですが。
『それならば』と、スタッフたちは、入院中の患者さんとじっくり接するように心掛けることにしたそうです。
満床になるとバタバタしてしまって十分な関わりが持てなくなるので、たまにはこういう不景気な(?)状態もいいかもしれません。

しかし、それもつかの間・・・。昨日くらいから病棟の様子が変わっていました。

どうやら、この地域の基幹病院で全身火傷の皮膚移植手術を受けた患者さんが、こちらへ転院してきたようです。
入浴に30~40分(それも職員2人による介助で)、術創の処置にこれまた40分(これも2人で)・・・。
看護業務の中での30~40分という時間は、かなりの時間です。これだけあればなんでもできます。
おそらく10人程度の患者さんのおむつ交換も十分できるし、カルテ記録もやはり10人分くらいはできるでしょう。
(※10人といえば、たいていの看護師が1日の日勤業務で受け持つ患者数です。)

「な、患者さんの人数じゃないのよ、やっぱり。してあげたいことを思いついても、なかなかじっくりとはできんねぇ。」
「この仕事だけは、私らが患者さんの状況にあわせていくものだからねぇ。でも、たった一人よ。たったこれだけの違いよ。・・・私らがしてあげられることなんて、たかが知れてるねぇ・・・。」

古株の職員が僕にそう話してくれました。今日からまた、ドタバタの日々が始まったようです。

(これは日本全体に言える事ですが)看護師になってくれる人、もっと増えてくれたらいいのになぁ・・・。


ずっと以前は、手術をした病院が最後まで患者さんの治療や看護をして、しっかり完治してから、 ”退院おめでとう” でしたよね。
でも、今は違いますね。
一次医療(かかりつけ医)から三次(高度先進)医療まで、一地域内の病院を分類してそれぞれに役割を分担しています。

うちの病院は200床を超えるベッド数をもつ病院ですが、三次医療を担う施設ではありません。
そのベッド数の中で、ごく小規模ながら一般病床を有してますので、
地域の基幹病院で積極的治療を受けた患者が術後の急性期を脱したら、『病診連携』にて転院してきます。
積極的治療ではなく、『療養』が主たる役割なのです。
また、がん患者も同じです。
手術や化学療法を地域のがん拠点病院で受け続けて、いよいよ治療法がなくなると、終末期の患者さんとして当院で受け入れます。
(※うちはホスピス病棟ではありません。あくまで一般病床ですので、『医療処置(点滴管理や経管栄養の管理など)が必要な患者』という名目が、入院条件として必要です。)

僕はずっとそういう形で、がん患者さんと関わってきました。だから自分自身の先の姿が見えるようで・・・、といった具合なのです。

こうした状況に加えて、かつての「療養病床の大幅縮小」という医療行政。
増え続ける医療費抑制のために始まった国の施策です。ご存知でしょうか?
病診連携と療養病床の廃止。このふたつが大きく影響して、今日の ”がん難民” が生まれたとも言えるでしょうか。

2000年の介護保険制度の施行と並行して、在宅医療というものが行われていますが・・・。
核家族化が当たり前となった今の状況では、到底無理な話です。
『脳卒中とがん』。この二つは、日本人の死因ワースト3の中の2つです。(←残り1つは、心筋梗塞などの虚血性心疾患です。)
この二つは(若年のがん患者は例外として)、日常生活に支障をきたすほどの病状になってから臨終までが、結構長期間に及びます。
それを、お嫁さんがあるいは年老いた配偶者が、在宅で単身で介護するのは・・・。悲惨な話です。

今後20年くらいは、団塊の世代が高齢化して、どんどん医療・介護を必要とする時代に突入します。

こんなご時勢に、病床数を削減してる場合か?医療費を抑制している場合なのでしょうか?

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Re: ここ数年の間に変化した。
ばんまつりさん、いつもコメントいただきありがとうございます。

まさしく、おっしゃる通りです。萎縮医療となってしまいましたね。
”萎え”っぱなしですよ。
だいたい、じっくり治療するほど赤字になるこの制度で、生活習慣病をはじめとする慢性疾患にどうやって対応していけというのでしょうか?
がん化学療法が外来中心に移行したのは、この制度の影響ですよね。
入院での抗がん剤治療では、薬代すらペイできないケースも多いとか。残念この上なしです。

さて、選挙ですが、うちも”増税”世帯です。
子供がずっとできなくて、そっち方面の治療を一生懸命受けてましたが、保険診療ではないため多額の治療費を払い続け、
なおかつ今後は配偶者控除もなくなり、
トドメはその”とある政党”のバラマキ政策に従って、他人様の”子ども手当て”のために余計に税金を払わされるわけです。
自分の子供が欲しくてもできない夫婦には何の支援もなく、他人のためだけに尽くさなくてはなりません。

マニフェストを大々的に発表した後で「あれは違うものでした」と言って書き換えるような、そんないい加減な政党が、追い風を受けて与党になろうとしています。

恐ろしいことです。
ここ数年の間に変化した。
検査項目の「包括=マルメ」から始まり、入院時医学管理料なるものが導入され、いやな予感がしていました。
療養病床の廃止、DPC導入(包括的診療報酬制度)、その時代議士たちは「社会的入院を・・・うんぬん」ちょとまった~~と。現在、医療費抑制のためか、委縮医療になったと感じています。

昔は大学病院など「学用患者」と言われる方も多くいらっしゃり(治験や中には経済的な面で学用にと配慮があった)今は、研究費も抑制されて、とっても小ぶりな感じになったように思います。

さ~て、選挙です。私の家庭では、ある政党のマニフェストでいくと「増税↑↑」です。
施設入所の姑抱えて「増税↑↑」、他の政党の政策でも当家的には、将来も明るくなれないし、「医療、介護は、ライフラインそのものです。」でも、うちの選挙区は~投票したい相手がいない^^。
しっかり考えて投票しなければ。
Re: こんばんは
三毛猫さん、いつもコメントありがとうございます。

本当ですね。医師の大変さは、目に余るものがあります。
僕の最初の主治医は、(僕が入院中)土曜も日曜もなく毎日早朝と夜に回診に来られてました。
とてもじゃないですが、まねできません。
そんなお姿と、僕が奇跡的に手術を受けられるようにしてくれたことへの尊敬の念から、
妻と2人内緒で「神様」と呼んでました。
今の主治医には、外来診察日はお昼休みがないそうです。
看護師さんの話では、食事を撮るスピードが異常に早く、 ”もはや人のなせる技ではない” と言っていました。

つまり、僕は2人の神様によって、命を救ってもらってるんですね (^^♪
あっ
死亡原因ベストじゃなくて、ワーストの間違いでした(泣)申し訳ありませんm(__)m

初心者の私にも分かりやすい説明をありがとうございます。

私の知っているガン患者の友人は自分のことを聞かれるのが嫌いみたいであることと、あまりガンの話ばかりしていたら憂鬱になるのではと思ってしまって私自信からは本人にガン治療についてあまり聞いたことがなかったのでとても参考になりました。

消費税は払ってないんですね。ちょっと驚きました。


あと関わりっていうところで家族って訳ではないのですが知り合いとしてどんな関わりは今のままでいいのでしょうか?今は以前のれんたろう様の日記の人を気遣う心で言う4を実行してるつもりなんですが…(前は3でしたが本人が色々聞かれるのが嫌っぽかったので4に切り替えました)
なんだかこれでいいのかなと思いつつも反面不安で…。毎日葛藤してます。

もっと本とか読んだ方がいいのかな…
そしたら知識も豊富になって少しでも自信がつくのでしょうか…





今のシステムではどの機関も苦しい中で運営してるんですね↓↓

もどかしいよぉ(>д<)
政治家さん、選挙運動してる暇あったら話し合ってくれないかな…


あ、思わず本音が…(笑)


なんども大変でしょうから返信はなくても大丈夫です(^O^)←長い文章になっちゃいましたが、本来、ベストをワーストに訂正しようと思っただけなので(笑)


こんばんは
お昼休みもなく診察を続ける主治医を見てると『主治医自身の体調管理って…』と思ってしまいます。ある先生は栄養の高い療養飲料を飲んで過ごすと言ってました。
先生や看護師さんが余裕を持ってお仕事出来る様になるのは何時になるんでしょうね…。
Re: はじめまして
(非公開コメントに返信しています)
はじめまして。大変不安な時期だろうと、お察しします。
誰もがみんなそうです。みんな「どうして?」と思いながら、それでも病気と向きあっているんだと思います。
(現実からは逃れられませんから)そうせざるを得ない、というのが本音かもしれません。

でも、人それぞれでしょうから、なんとも言えませんけどね。

ただ、”無理やり”前向きになろうとか、「○○しなきゃ」なんて、自分を追い込むことだけはしないで下さい。
時間はかかるでしょうけど、あなたなりの”前の向き方”が、自然と見えてくるときがやってくると思います。

みんな右往左往しながらです。

これからもいろんなBLOGを訪れてみてください。
ただし、BLOGはあくまでその人個人の体験談です。何でもそのまま鵜呑みにしないで下さいね。
わからないことは、必ず主治医など医療者に相談すること。素人同士であれこれ話して済むほど、甘いものではありませんから。

これからも気になることがあれば、ぜひコメントいただきたいと思います。お役に立てるかどうかわかりませんが。
今後とも、よろしくお願いします。
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Re: 財源
ガーネットさん、いつもコメントありがとうございます。

選挙はもうすぐですが、果たして選ぶべき立候補者はいるでしょうか?
今は民主党に風が吹いているようで、公認候補を全選挙区に立てるために、(議員秘書などの仕事を含めて)政治経験が全くない人たちが、ウヨウヨと乱立しています。
4年前の郵政選挙と全く同じことを繰り返しています。どうでしょう?

もちろん、政治経験がないほうがフレッシュでいい、とも考えられますが、
小泉チルドレンなどと一緒で、議員になって一から研修を受けても、永田町内での知名度がゼロでは、人脈も信用もないわけですから、力を発揮できません。
安部内閣のときの参議院選で民主党が大勝しましたが、僕の地域ではJリーグ所属の地元サッカーチームの選手だった若い人が、民主党から出馬して当選しました。
でもそれ以来地元では、彼の名前は全く聞こえてきません。もちろん新人議員ですから、力を発揮するには、当分時間がかかるでしょうけど。
しかし、今は未曾有の経済危機。即戦力が求められるのに・・・。
今度の衆院選でも民主党の新人が当選すれば、
僕の住んでいる地域は、おそらく予算も事業も降りて来なくなるでしょう。当選したからには彼らにがんばって欲しいけど・・・、地域が持ちこたえられるかな?

個人的には、
(かつてのように)国会議員になりたければ、議員秘書や地方議員などから始めて下積みをつんで、人脈や信頼をつけてから国政選挙に出馬するような、しかるべき段階をきちんと踏んで欲しいなぁ、と思います。
Re: ガン難民…
ことさん、前回に引き続きコメントありがとうございます。

入院期間の短縮は、仰るとおり医療費抑制策の一環です。
『 ”社会的入院” 問題』といって、
かつて・・・、病気は既に治っているのに、その後の世話してくれる家族や介護施設のない高齢者があまりにも多く、入院ベッド数を占拠されてしまっていたという過去の事例があってのことです。
その影響などがあって、現在ではほとんどのがん化学療法でさえ、外来で受ける仕組みになってしまいました。
まあ、それなりに理由もあるわけです。

また、がん治療の医療費が高いのは、それだけ抗がん剤の研究開発にかかるコストが莫大だからです。
そこで、一般の市場経済原理が働いて、薬の普及にしたがって単価が下がれば言うことないのですが・・・、
(モノの例えとして→)果物が豊作でたくさん取れたからスーパーで安く売りましょうみたいなノリでは、薬価の設定はなかなかできないわけですね。
(※個人的には、もう少しフレキシブルに薬価の改定をして欲しいところですが・・・。)

だからと言って、病院が儲けているかと言えば、それも違います。
がん医療を受け持っている拠点病院は、ほとんどが赤字です。
高度先進医療には、とにかくコストがかかります。医療機器の維持費や人件費その他もろもろ・・・。
でも、診療報酬点数は実際のコストを見越して設定しているわけではないので、やればやるほど赤字だそうです。
ついでに言えば、医療に必要な物品その他を病院が購入した際などの消費税も、病院側の持ち出しです。(患者が支払う治療費には、消費税は掛かってませんよね。)
どうしようもない状況ですね。

結局のところ、医療にはそれ相当のコストがかかることを、国が認知しなおす必要がありますが・・・。
早急の政治課題は、雇用対策と子育て支援のようですので、当分僕らは置き去りですね。
財源
本当に自分の先行きを考えても不安ばかりの日本です。
ハードもソフトもマンパワーの充実も、すべて財源の問題が絡んできますよね。

借金だらけの日本、納税者が減少しているのだから、公務員、国会議員の定数削減を進めて、本気で国の立て直しを考えてくれる頭脳を選別したいものです。
消費税は一律じゃなく、生活必需品と贅沢品で率を変えて、消費税UPも考えなくてはきれい事ばかり並べる選挙用の様々をしっかり見据えたいものだと思います。
ガン難民…
突き刺さるような言葉ですね…

心も体も蝕まれるような病気になっても、病院ではスタッフ不足や病床数が不足していて、どちらの立場にもあるれんたろう様にとっては私たちの想像以上に辛いのでしょうか。



私も詳しくは覚えていないので専門職のれんたろう様からみたらとんちんかんな話かもしれないのですが、

最近、医療費削減のためか点数の関係か、入院日数もだんだん短くなってると聞いたことがあります。癌患者様もその対象なのでしょうか。とすると治療が必要なのに充分に受けられない人も出てきますよね。

病院側からしたら、社会的入院をしている人の問題とかもあるかもしれないのですが、治療が必要な人には必要な日数なりちゃんと確保をする必要があるんじゃないかなって思います(れんたろう様に言ってるというよりも医療システムに対する不満ですみません)



あと、一つ疑問があって
日本人の死因ベストワンはガンで誰もがなる可能性が高いのに医療費はあんなにかかるんだろうって思います。
まぁ、高額療養費?など援助もあるけど、何百万っていう巨額を個人が負担しなきゃならないなんて…ただでさえ病気で辛いのに…


単純に医療費を削減するために病床数を減らしたりと考える政府にちょっと苛立ちを感じちゃいます(>д<)たしか政治家には医療関係の出身者もいたと思うのですがなにをやってるのかなって思っちゃうこともありますよ~
お暇ならずっと眺めていて下さい
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プロフィール

ナースれんたろう

Author:ナースれんたろう
みなさんはじめまして。
大学卒業後サラリーマンをしていましたが心機一転、
病院で働きながら看護学校に通って正看護師の資格を取りました。
それから数年後、仕事も順調に行っていた矢先の2008年2月末…
僕の人生にとって、とても大きな出来事が起こったのです。

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