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スピリチュアルペインとは② ~緩和ケアのお話~
前回の記事の続きです。

”トータル・ペイン” というものの概念についてお話しました。
でも・・・、
これらの緩和を図るための治療を、すべて主治医一人に押し付けようとしてはいけませんよ。

医師のなすべき領域は、身体的苦痛を ”できるだけ完全に” 取り除くことです。
(※これはなにも痛み止めを処方するだけの話ではありませんよ。治療の副作用をできるだけ抑えることや、病気の治療そのものも、立派な『身体的苦痛の緩和』につながるのです。ただし、すべての副作用症状に対処できるわけではありません。病気も必ず良くなる保障はないのが、辛いところですね。)
これによって、トータル・ペインの大部分が緩和されます。

身体的苦痛の知覚が薄れると、精神的苦痛が自然と和らいでいきます。すべてではないですが、(多少なりとも)気持ちが上向いてくることは確かです。

気持ちが上向けば、人との触れ合いも幾分積極的になれるものです。
もちろん僕も、いまでも他人に病気の話をするのはイヤです。だから、誰とでも何でも話せるわけではない。それでも、(4月から仕事を始めてますが)最近ようやく同僚とも目を合わせて話できるようになりました。)
社会的な苦痛が、少しずつ緩和されてきたわけですね。

ただ、残念なことに病気のせいで仕事を失った方の場合は、この不況のさなかと言うこともあり、完全解決には至らないケースもあると思います。
社会的苦痛というのはこのように様々な要因が絡まってきますので、容易く『緩和』とはいかないのが現状です。
(※ここで言う ”仕事” とは、職業だけではありません。地域や学校の役員など、社会的な役割としての仕事も含みます。)

しかし、もしも上手くいって社会的苦痛が緩和され始めると、日々の生活に ”やりがい” を感じられるようになります。
たとえ闘病中であっても、完全な寝たきり状態で指先一つもロクに動かせない状況でもない限り、人は何かしら行動できるものです。目的を持って一生懸命になれるものがあるはずです。
これが ”スピリチュアルペイン” の緩和につながるのです。

もちろん、ここまでの道のりは決して平坦ではありません。
この道をたどっている途中の僕自身がそう感じています。生易しいものではないです。
しかも、看護師だからとか、病気の知識を持っているから上手くいったんだとか、そういう問題でもありません。
むしろ、多くの進行がん患者の末路の姿がこの目に幾度も焼きついている分、一般の方々よりも苦痛の度合いは強いかも・・・。

要は、自分自身との向き合い方なのです。
僕は主治医から、予後の見通しがたたないことをはっきり告知された上で手術を受け、現在の治療を続けてます。
完治できる病状でないことを知らされた上で、抗がん剤による延命治療を受けているだけです。

ただ・・・、人は誰でもそう簡単には、物事を受け入れきれないものですよね。
やり残したことがあったり、家族の存在があったり・・・先々を考えるとやるせなくなります。
それは僕も同じです。

それでも今生きている以上は、なにかできることがあるはずです。
「病気だから」という理由で、ただ悲観に明け暮れて、なにかを諦めることはして欲しくない。
僕は今年の2月に、化学療法と放射線治療との相乗作用で体調を崩してから、治療に対する考えを以下のように変えました。

・・・やはり、QOLの維持向上なくして治療はできない。長く生きるためには、苦痛なく楽に生活を送れるようにして、それによって治療を継続させることが大切。・・・

今の抗がん剤が5クールを越えた頃(昨年晩秋)から、副作用が強く出始めました。
(※通常どんな抗がん剤でも、副作用を感じずに耐えられるのは4~6クール程度が限度です。)
2月の入院は、身体の悲鳴を聞くことができた良い機会だったのです。

それから現在まで、抗がん剤の投与量を減量して治療を継続してます。
ちょうどその入院中にPET-CTを撮ったところ、骨盤に転移の反応が強く出てましたが・・・、
つい最近記事にしたように、現在のところ転移巣は(画像上 ”肉眼的には” )消失してます。
標準治療より少ない投与量でも、効果はきちんと出ているわけです。
(※同じ治療を勧める意味で書いているのではありません。誤解のないように。)

がんの治療効果を生む要因は、なにも治療そのものの効果だけではありません。
患者自身の自然治癒力が、医学上説明できない領域でも影響されるものだそうです。

いわば、 ”免疫” にかかわる話ですが・・・。
例えば、身体を冷やさないように心掛けるだけでも免疫力低下を防いでくれて、風邪などを予防できるように、
免疫は病気の治癒に大きく影響します。

もちろん、 ”意志の力” も免疫に大きくかかわるそうです。

笑うことも、免疫にとってはいいようですよ。
ジメっとした気持ちばかりで毎日を過ごすよりも、
なにか熱中できるものがある人のほうがイヤなことも忘れて前向きになりやすく、それこそスピリチュアルペインも緩和されるわけです。
そのほうが、予後にもいい影響を与えるんだとか。


面談の最期に、臨床心理士からこう言われました。

「今後、病気の治療をしながらも仕事を続けたいと願う同僚が出てくるとしたら、勤務先においてそのモデルケースになれるかも。今以上にやりがいのある仕事になりますね。」と。

次回は、心のストレスに対処することについて、記事を綴りたいと思います。
チョット間が空くかも知れませんが・・・。よろしくお願いします。

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(非公開コメント受付中)

Re: やっても~た(汗)
ばんまつりさん、わかりましたよ。

文字だけでのコミュニケーションって、いろいろ大変なものですよね。僕もよくありますよ。
ご心配なく。今後ともよろしくお願いします。
やっても~た(汗)
↓私の最後のコメントの現在・・・・のくだりは、削除予定だったのに、失敗です。
ちょっと診療科の事について書こうかな?と思い、またいつもの如く熱くなって入力していたら、「れんたろうくんの意図する点から逸れること判明」削除したつもりでしたが、残っていたようです。
この頃 誤入力及び削除ミス、多いのです。 忙しさ&年齢のせいにして、おいて下さいませ^^
すみませんでした。
Re: そうね、自己問答
ばんまつりさん、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

がん患者は、抑うつ状態に陥りやすいですが、その家族も同様です。
精神科医の中には、必ず同居の家族を診察に連れてこさせて、一緒に治療するケースも多いと聞きます。
それだけ病気というのは、生活そのものに深くかかわってくるのですね。

しかし、狭義の鬱病とは違いますので、向精神薬の投与だけでは、解決にはなりません。
その悩みの根幹に手を差し伸べていくことが、本当の意味での治療と言えます。
臨床心理士はまだまだ注目度の低い職種かもしれませんが、がん患者の精神ケアには欠かせない存在だと、当事者としてはっきり言えます。
他のがん患者さんのBLOGを読んでると、向精神薬を処方されてると思われる記事を目にします。
薬に頼る気持ちはわかりますが、効果を感じて満足されている方が果たしてどれほどいらっしゃるのか?

これを読んでくれている患者・家族の皆さんも、がん拠点病院の ”がん支援相談室” をもっと活用して欲しいですね。
(がん拠点病院の患者でなくても、相談に乗ってくれますので)

またいずれ、なにかの形で記事にできたら、と思います。
そうね、自己問答
>自分自身と向き合う
私も、感じました、主人が発病する前と、今とでは少し違いましたので、患者本人の場合は又違ったものとなる事だと想像しています。

れんたろうくんが今回情報として、「臨床心理士」の役割と患者側からすれば、「利用の仕方(表現が悪いかなぁ)」はとても、参考になるります。上手く利用して、活用して欲しいですね^^

病気になると、結構自己決定しなければならない事多いし(休職や離職もそうでしょうし)精神的にも不安になりますしねぇ。
私も、家族の立場でも「情緒不安定」になりましたし。
「臨床心理士」増えるとよいですね、もっと浸透し、普通に受診できるようになれば良いのにね^^


(現在改正があった為、新しく開業される場合や、新診療科開設には現在は不可)
Re: こんにちは
ナース44さん、いつもコメントいただきありがとうございます。

死生観というものは、なかなかはっきりと答えが出せませんね。誰もがそうでしょう。
もしかしたら、そういうものを考えずに暮らしていけるほうが、実は幸せだったり?
人それぞれが自分で見聞きしてきた人生経験によるんでしょうね。でも、そういう考えのあるなしが、いい悪いの問題にはならないでしょう。
看護学校時代には、こんなこと考えもしなかったですよ。仕事と学校とで忙しかったけど、楽しくて充実してたので。

臨地実習で、がん告知を受けずに抗がん剤治療を受けていた患者さんの担当になった時のことを、時々思い出します。
「わしは、がんなんだろう?」とベッドサイドで何度も聞かれました。
そういう経験も、今の僕なりの 治療に対する受け止め方に影響してるのかな、と思います。
こんにちは
スピリィチュアルペインについて・・・
私にとっては難しいですが、れんたろうさんが一年間苦しい中で
見出した答えを頭が下がる思いで読ませていただきました。
ホント私はれんたろうさんの考え方や強さに感動しますよ。
私にはできないだろうな・・・・。

私の考えること・・・・・書いてみますね。
人は必ず死ぬ、どんな偉い人も健康な人も
死だけは必ず遅かれ早かれやってくる。
突然だったりゆっくりだったり。
死んだあと人はどうなるんだろう?
って考えます。
そこに目に見える形としてはないけれど
私は残された周りの人たちの心に生き続けると思います。
それで肉体は滅びても生き続けることが出来るのでは?
と思うのです。
例えば日々の中で思い出され
優しかったな~とか、こんな事をよく言っていた、自分の生き方の参考にしようとか、天国から見てくれているよね、とか
その人の心の中で思い出された時その瞬間生きているんだと思うんです。
いくら生きていて肉体はあろうが
どんな小さな良い影響力さえもなかったり
人から恨まれたり、思い出したくない人であったりしたら
すごく悲しい。
自分がもし死んだとき良い意味で周りの人が思いだしてくれる
そんな生き方をしなきゃな・・・
なんて考えたりするんですが
私は全然お手本になる人間じゃないし・・・
もっと努力をしないといけないと反省します。
れんたろうさんは病気になり色んな考えが渦巻き
深く深く考えたどり着いた考えがある。
こんな私がコメントする資格もないですが、
前向きな強さに心打たれるばかりです。
私は後ろ向きなんですよ。
意識しなかったら洞穴から抜け出せない時間がいつまで続くか・・・くらいの^^

相変わらずなんか変なこと書いてませんか?ごめんなさい。
でもほんとれんたろうさんにお礼をいいたい。
ブログを通してお知り合いになれたこと^^
またお邪魔しますね。

Re: こんばんは
三毛猫さん、今日は何か笑顔になれることはありましたか?

僕は最近、一人でTVを観ながら声を出して笑うことが増えました。チョット気持ち悪い・・・
(発症前はTV好きだったのに)少し前までは何を観ても笑えませんでした。
一応、進歩といえば進歩でしょうか?
こんばんは
うーん…夢中になれるもの(p_-)まだ見つからないけど、毎日笑顔で過ごしたいな~(^O^)/これが今の目標です(^^)
お暇ならずっと眺めていて下さい
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ナースれんたろう

Author:ナースれんたろう
みなさんはじめまして。
大学卒業後サラリーマンをしていましたが心機一転、
病院で働きながら看護学校に通って正看護師の資格を取りました。
それから数年後、仕事も順調に行っていた矢先の2008年2月末…
僕の人生にとって、とても大きな出来事が起こったのです。

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